「IT業界に興味はあるけど、志望動機ってどう書けばいいの?」
「未経験だと、説得力がないんじゃないか…」
そんな悩みを持っている人は多いです。
でも大丈夫。未経験でも伝え方次第で、十分に通用する志望動機は書けます。
この記事では、
・ 未経験者が使える志望動機のコツ
・ 11個の職種別の例文
・ 志望動機に「やってはいけない」NG例3つ
をわかりやすく解説します。
これからIT業界を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
未経験者が志望動機を書くときの3つのコツ
① 経験がないことは正直に伝える
「IT経験はありませんが…」と正直に言ってOK。大事なのは、その上でどう努力しているか、どう成長していきたいかです。
② IT業界を選んだ理由+その企業を選んだ理由をセットにする
「なぜIT業界なのか?」だけでなく、
「なぜその企業(または職種)を選んだのか?」も盛り込むことで、説得力が増します。
③ 自分の強みや過去の経験をIT職にどう活かせるかを伝える
ITと関係のない仕事でも、強みを結びつけることで、現実味のある志望動機になります。
【11職種別】志望動機例文集
【販売】からIT業界への志望動機
前職では家電量販店で販売職を5年間務めておりました。
お客様の課題や要望をヒアリングし、最適な提案を行う力が身につきました。
特にPCやネットワーク製品の接客を担当する中で、IT技術に興味を持ち、プログラミング学習を始めました。
貴社の開発職では、お客様のニーズに合ったシステムを作ることが求められており、前職で培った「ヒアリング力」や「提案力」を活かせると考え、志望いたしました。
現在はJavaを中心にWebアプリ開発の学習を継続中です。
【事務】からIT業界への志望動機
前職では一般事務として、データ入力やExcelでの集計業務を担当していました。
業務の中でマクロや関数を使って作業効率を上げた経験から、「より根本的に業務改善できるITの仕組みに携わりたい」と感じるようになりました。
貴社では業務系システム開発に力を入れておられ、業務改善の視点を持つエンジニアを歓迎されている点に魅力を感じました。
現在はPythonやSQLの学習を進めており、ゆくゆくは業務設計から関われる人材を目指しています。
【教育】からIT業界への志望動機
前職では学習塾で講師をしておりました。
子どもたちにわかりやすく伝える工夫を重ねるうちに、デジタル教材やeラーニングなど、ITを活用した教育の可能性に魅力を感じました。
IT業界では、物事を論理的に整理し、わかりやすく伝える力が必要だと感じており、教育の現場で培った「伝える力」「課題解決力」を活かせると考えています。
現在はHTML/CSSとJavaScriptを中心にWeb制作の勉強をしており、ゆくゆくは教育向けのシステムやサービスの開発に携わりたいです。
【福祉・介護】からIT業界への志望動機
前職では介護福祉士として働き、日々のケアや記録業務を通して、高齢者や職員の「困りごと」に向き合ってきました。
現場で感じたのは、記録や情報共有に多くの時間がかかり、改善の余地があるということです。
その中で介護記録アプリなどのIT活用に触れ、ITで現場をもっと良くできると感じ、転職を決意しました。
現在は業務効率化を意識しながらPythonやデータベースの勉強をしており、福祉現場に寄り添えるエンジニアを目指しています。
【サービス業(飲食・接客など)】からIT業界への志望動機
前職では飲食店の店長をしており、接客・スタッフ管理・在庫管理など幅広い業務を担当していました。
店舗運営の中でPOSシステムや予約管理アプリの導入に関わり、ITを使った効率化の可能性に惹かれるようになりました。
特に「人が動く仕組みを作る」ことに興味があり、未経験からITエンジニアを目指す決意をしました。
現在はPHPやSQLを学び、簡単な在庫管理ツールなども作成しています。前職で培った現場目線を活かし、ユーザーにとって使いやすいシステム開発に関わりたいです。
【製造業】からIT業界への志望動機
前職では製造ラインでの生産管理を担当しており、日々の進捗確認や在庫管理、品質データの分析などを行っていました。
その中で、Excelマクロや社内システムの改修に触れたことをきっかけに、ITに興味を持ちました。
製造業の現場では、データの可視化や業務自動化による改善がまだまだ可能であり、自身がエンジニアとなってそれに関わりたいと考えています。
現在はPythonを使ったデータ処理や、業務システム開発の基礎を学習中です。
【配送業】からIT業界への志望動機
前職では宅配ドライバーとして、配送業務に従事しておりました。
ルート効率化や荷物追跡システムに触れる中で、ITの活用が業務を大きく変えることを実感し、技術を使う側ではなく「作る側」になりたいと感じるようになりました。
現在は、未経験からエンジニアを目指し、独学でJavaとSpring Bootを使ったWebアプリ開発に取り組んでいます。
物流現場で培った正確さやルール遵守の意識を活かし、堅実なインフラや業務システムを支える人材を目指しています。
【建築・土木・電気工事】からIT業界への志望動機
前職では電気工事士として、建物内の配線設計・施工・メンテナンスに携わってきました。
図面をもとにした正確な施工や、安全管理の重要性などを経験する中で、ネットワークやシステム構築にも関心を持つようになりました。
現在はCisco機器の勉強を始め、CCNAの取得を目指しています。
インフラエンジニアとして、現場の経験を活かし、物理と論理の両面から信頼性の高いIT環境づくりに貢献したいと考えています。
【医療】からIT業界への志望動機
前職ではクリニックで医療事務として勤務し、レセプト業務や電子カルテの入力・運用に携わっておりました。
医療の現場ではIT化が進んでいる一方で、操作性や連携の課題を多く感じ、自分もシステムを提供する側になりたいと考えました。
貴社では医療業界向けのシステム開発も行っており、私の経験を活かせるフィールドだと感じています。
現在はHTML/CSS、SQL、Javaを学習しており、ユーザー目線を忘れず、安心・安全な医療ITに貢献していきたいです。
【建築業】からIT業界への志望動機
前職では住宅の設計・施工管理を行っており、図面作成から現場管理、業者との調整など幅広く経験してきました。
建築の仕事は多くの人と協力しながら、限られた時間内で正確にプロジェクトを完遂する力が求められます。
その経験を通して、図面のCAD化や現場の工程管理など、ITによる業務効率化の重要性を実感しました。
ITの力で「現場の負担を減らせる仕組みを作りたい」と考えたことが、転職のきっかけです。
現在はインフラやネットワークの基礎を学びつつ、CCNA取得に向けて勉強中です。
ものづくりの現場で培った「工程管理力」「段取り力」を活かし、ITインフラを支えるエンジニアとして貢献していきたいです。
【営業職】からIT業界への志望動機
前職では法人営業として、中小企業向けに業務用機器の提案・導入サポートを行っておりました。
クライアントの課題をヒアリングし、最適な提案を考える中で、ITツールや業務システムの重要性に気づき、自分も「課題を解決する仕組みそのもの」を作りたいと考えるようになりました。
営業で培った「コミュニケーション力」や「課題解決力」は、ITエンジニアにも必要な要素であると感じており、未経験でも活かせる強みだと考えています。
現在は独学でプログラミング(Python・JavaScript)を学びながら、簡単な業務支援ツールを作成しており、貴社のように課題解決型のシステム開発に携わりたいと考えています。
志望動機に「やってはいけない」NG例3つ
未経験からIT業界を目指す人の志望動機で、意外と多くの人がやってしまっているNGパターンがあります。
どれも一見もっともらしく見えますが、採用担当からすると「内容が浅い」と判断されてしまい、選考を通過しづらくなります。
以下にNG例とその改善ポイントを解説します。
「IT業界は将来性があるから」だけで終わっている
NG例:「IT業界は将来性があると感じたため志望しました。」
このようなフレーズは非常によく見かけますが、理由が抽象的で、本人の意思や行動が見えてきません。
「将来性がある」こと自体は間違いではありませんが、“なぜそう感じたのか”、”その中で自分は何をしたいのか”まで掘り下げて伝える必要があります。
・ IT業界のどんなニュースや出来事に将来性を感じたのか
・ 将来性がある中で、自分は何に関わりたいのか
・ それに向けてどんな準備を始めたのか
上記を盛り込むと以下の様になります。
例:「企業のDX化が加速する中で、クラウドやネットワークインフラの需要が高まっていることに魅力を感じました。
特にインフラ構築を通じて安定したIT環境を支える仕事に携わりたいと考え、現在はLinuxとネットワークの基礎を学んでいます。」
自分の強みや過去の経験を一切書いていない
NG例:「未経験ですがIT業界に挑戦したいと思っています。」
意欲を伝えるのは良いのですが、その人がどんな人で、どんなことができそうかがまったく伝わりません。
未経験であっても、過去の経験の中に「IT業界でも活かせる強み」があるはずです。
・ ITと直接関係ない業務でも「共通点」や「活かせるスキル」はある
・ 接客・営業・事務など、前職の経験をIT業界と結びつけて表現する
・ 「人と関わるのが得意」「論理的に考えるのが好き」なども強みになる
上記を盛り込むと以下の様になります。
例:「前職では営業として顧客対応を多く担当し、社内のExcel業務の効率化にも取り組んできました。
この経験を活かして、ユーザーに近い立場でIT活用を提案できるエンジニアになりたいと考えています。」
企業ごとに内容を変えていない「コピペ志望動機」
NG例:「IT業界で働きたいと思ったので志望しました。」
志望動機に企業名を入れ替えるだけの「テンプレ志望動機」は、採用側にすぐ見抜かれてしまいます。
「この人はうちの会社に特に興味があるわけではない」と思われ、印象が悪くなる可能性も。
・ 応募企業の事業内容や取り組みに触れる
・ 自分が共感した部分・惹かれた理由を一言でも入れる
・ 「なぜこの会社を選んだのか」が伝わると評価が高い
上記を盛り込むと以下の様になります。
例:「貴社が提供されている教育系アプリ開発に強く惹かれました。
元塾講師の経験を活かし、教育とITの架け橋になるようなサービス開発に携わりたいと考え、志望いたしました。」
まとめ:未経験でも「伝わる志望動機」があればIT業界に飛び込める!
IT業界はスキルや経験が重要と思われがちですが、「なぜITを目指したのか」「どんな努力をしているのか」という想いがしっかり伝われば、未経験からでも十分チャンスはあります。
とはいえ、志望動機の伝え方や職種の選び方、企業ごとの対策は一人で悩むと迷いやすい部分でもあります。
だからこそ、未経験に特化した転職エージェントのサポートを受けることで、あなたの想いや経験を「採用される言葉」に変えることができます。
たとえば、以下のようなサービスでは…
・あなたの経歴をもとに、志望動機の添削や職務経歴書の書き方をサポート
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「やる気はある。でも何から始めればいいかわからない」という方こそ、まずは相談だけでもしてみることをおすすめします。
あなたの経験は、見せ方次第でしっかりと強みに変わります。
一歩を踏み出せば、未経験でもITエンジニアとしてのキャリアは確実にスタートできます。
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